過払い金返還請求を行う際には、弁護士や司法書士に相談することが多いですが、その理由は何でしょうか。借金や返済中の方であれば、貸金業者との交渉や手続きに不安を抱えることが多く、弁護士や司法書士に依頼することで専門的な知識や経験を持つ専門家に任せることができます。しかし、一方で費用がかかることや、弁護士や司法書士によってはリスクがあることもあります。そこで、本記事では過払い金返還請求に弁護士や司法書士を依頼するメリットやリスクについて解説します。

過払い金請求のデメリットと信用情報への影響

過払い金請求をすることで、多額のお金が戻ってくることがありますが、デメリットやリスクもあることを知っておくことが大切です。

例えば、返還請求をすることで、貸金業者にブラックリストに登録されてしまうケースもあります。また、借金が完済した後であっても、信用情報機関に事故情報として登録され、審査が通りにくくなることもあります。債務整理を行う場合も同様で、任意整理や自己破産をすると、5年〜10年間は情報が残り、信用情報が悪くなることがあります。

さらに、過払い金請求には手続きや交渉が必要であり、専門家である司法書士や弁護士に相談する必要があります。手続きが面倒だったり、費用がかかったりする場合もあるため、注意が必要です。

ただし、過払い金請求をすることで、利息の発生が止まり、返済中の借入額が減る可能性もあります。さらに、クレジットカード会社や金融業者によっては、契約見直しや金利の計算などをしてくれる場合もあるため、おすすめです。

過払い金請求は、自分で確認したり、無料相談を受けたりすることで、自分の状態や方法を理解し、返済や支払いの状態を把握することが大切です。家族や専門家と相談しながら、適切な方法を選びましょう。

過払い金請求のリスクと成功報酬の比較

過払い金請求には、リスクとデメリットがあることを知っておく必要があります。しかし、成功報酬があるため、報酬金が発生することもあります。

過払い金請求をする場合、貸金業者との交渉や訴訟など、手続きが必要です。そのため、司法書士事務所や弁護士事務所に相談する必要があります。着手金や相談料などの費用が発生する場合もありますが、杉山事務所などの一部の法務事務所では、無料相談や報酬金が発生しない0円の相談も行っています。

報酬金は、返還額に対して発生するため、金額によって変動します。基本報酬は、過払い金の20〜22％、債務整理の報酬は、返済総額の約27.50％が相場です。

しかし、報酬金が発生しない場合でも、貸金業者から返還される金額が多い場合があります。また、返済中の借金が減ることもあり、メリットもあります。

過払い金請求は、借金や債務整理などの個人再生についても相談できる専門家に相談し、可能性やデメリット、メリットを確認した上で、最適な方法を選びましょう。

過払い金請求後の住宅ローンやクレジットカードの審査

過払い金請求をすると、住宅ローンやクレジットカードの審査に影響が出る可能性があります。返還請求や債務整理などの手続きを行うと、信用情報機関に登録され、事故情報として残ることもあります。そのため、ローンやカードの審査に不利な影響が出ることもあります。

しかし、完済後に過払い請求をする場合は、影響が少ない場合があります。また、任意整理をする場合は、信用情報機関に登録される期間が5年間であるため、期間が経過することで審査に通りやすくなる場合もあります。

借金を抱えている場合、保証会社が審査をする住宅ローンや自動車ローン、カードローンの審査は厳しい場合があります。また、グレーゾーン金利や上限金利などの制度があるため、金利の問題も注意が必要です。

過払い金請求のデメリットがある一方で、メリットもあります。過払い金請求をすることで、過剰な利息を払いすぎた分が返還されるため、返済が楽になります。また、過払い金請求は無料相談できるため、まずは専門家に相談して、計算や解説を受けることが大切です。

過払い金返還請求に弁護士や司法書士を依頼するメリットは、専門的な知識や経験を持つ専門家に任せることで手続きのスムーズ化や貸金業者との交渉で有利に進めることができる点にあります。また、弁護士や司法書士に依頼することで自分自身で行うよりもリスクを減らすことができます。一方、費用がかかることや、弁護士や司法書士によっては失敗するリスクがあることもあります。過払い金返還請求には慎重に判断する必要がありますが、弁護士や司法書士に相談することで返還金額の最大化やリスクの軽減ができます。